外壁材の種類比較と選び方のコツ~後悔しないための家の外壁選び!

家を建てる時、特に重視したい部分はどこでしょうか。外壁はどうでしょう。周りからもよく見える部分ですね。こだわらないという人もいますが、それでは、住み始めてから後悔するかもしれませんね。

外壁は、住宅の印象や機能にも直結しますから、素材選びや色選びはおろそかにできません。そこで、主な壁材の種類と、失敗を防ぐ外壁の選び方について解説したいと思います。

 

外壁材の選択のポイントにおいて失敗しないため

★立地条件~建物が建っている位置や気候に合った外壁材を選びましょう。海辺の地域では塩害に強い材料、雪の多い地域では耐雪性の高い材料が適しています。
★重視するポイントを明確に~
・断熱性 = 冷暖房効率を向上させるために考慮しましょう。
・耐震性 = 地震に備える事も重要です。
・防水性 = 長持ちさせるために重要です。
・防火性 = 火事の際に燃え移りにくい材料を選びましょう。 
・メンテナンス性 = 耐久性やメンテナンスのサイクル、手入れの手間等も考えましょう。
・意匠性 = デザイン性を重視するなら、 外壁の見た目やバリエーションを考慮しましょう。

 

 

壁在選びの満足度&失敗したかな?と感じた不満足度

コストはかかったけれどタイルの外壁を選んで良かったと満足している人は、「近所の人からの評判が良かった」「家族みんなもお気に入り」といったアンケート結果があるようです。

また、自分の好みや自分の家の事だけを重視するのではなく、街並みや自然との調和を考えて正解だったといった意見もあります。
反対に、失敗したかなと感じている人の原因は、「コストをかけなかった」「色選びに失敗した」といった意見が多いようです。外壁はコストを削り過ぎると、理想の素材を使うことができず不満につながるようです。また外壁の色は、「少し奇抜だった」「白い色は年数がたつと汚れが目立つ」といった意見もあるようで、先々のことを考えて選ぶことが大切ですね。

 

外壁材を分類すると7種類~それぞれの素材の性質と、こんな症状に注意!

★金属サイディングボード【塗装目安 10~15年】
スチールやアルミニウムなどの金属鋼板のことです。デザイン性・耐久性に優れた表面材(金属板)と断熱性・防火性に優れた裏打材によって形成され、軽くて耐久性に優れています。美観維持、防カビのために10~15年で要再塗装。塗膜を傷めてしまった場合はすぐに処置が必要です。
 こんな症状に注意! 表面材の塗膜が傷ついてしまったところから発生する「赤サビ」。表面は特殊なメッキ加工がされていますが、中身は鉄の板のようなもので錆びてしまいます。外壁に物をぶつけないように注意が必要ですね。サビは、放置すると他の箇所も腐食。サビが広がったり、穴が開く前に適切な処置が必要です。

 

★窯業系サイディングボード【塗装目安 7~8年】

セメント質と繊維質を主な原料として板状に形成した素材。タイル目、レンガ調などデザインが豊富で最近よく使用されています。基材は、吸水性があり、防水機能は塗膜に頼っているため、塗膜の劣化を放置すると建物の構造に大きなダメージを与える可能性もあります。

 こんな症状に注意! サイディングの場合、目地のシーリングがひび割れしたり痩せてすき間が空くといった症状がでてきます。シーリングの劣化のほか、ボードの反り・チョーキング・紫外線による褪色・爆裂(寒冷地)などの症状にも注意しましょう。

 

★モルタル【塗装目安 10~15年】
セメントと石灰や砂を混ぜて水で練った素材。施工が容易でコストが安いため、新築時の最もポピュラーな吹き付け仕上げ材として使用されています。強度が強く耐火性に優れるが、防水性能が低くなると急激に劣化が進み、ひび割れが発生します。

 こんな症状に注意!  モルタルの剥離といって塗装した膜が膨れたりする症状がでます。劣化による付着力の低下が原因と思われます。また外壁のコケを放置するとカビが発生します。外壁の劣化や汚れを付着させる原因になります。

 

★ALC 【塗装目安 10~15年】

コンクリートを軽量気泡化した外壁材。断熱性・耐火性・耐久性に優れ、マンションなどに多くみられる。塗装が劣化したままだと防水性が乏しいため、内部からボロボロに・・・手遅れになると、下地補修からの復旧が必要となるので早めの再塗装が重要です。

 こんな症状に注意!  外壁を手でこすると白い粉が付く症状をチョーキングといいます。顔料が劣化して粉状になってしまいます。また日当たりの良い箇所を見ると当初の外壁色が変色してしまうといった症状も見られ、これは紫外線により色が褪せてしまうといった症状です。

 

★コンクリート壁【塗装目安 10~15年】

水とセメント、砂、砂利を混ぜたコンクリートは、最も強度のある外壁材です。しかし、経年変化で防水効果が劣化すると、コンクリートの内部に水がしみ込み、専門的な改修が必要となるケースがあるので注意しましょう。

 こんな症状に注意!  塗膜の硬化や下地素材(躯体)が割れて起こる大小のヒビ割れのことをクラックといいます。鉄筋爆裂といってクラックや打ち継ぎ目地などから雨水、炭酸ガスなどが侵入して、中性化が進行してしまいます。内部の鉄筋を腐食して爆裂を発生させてしまいます。

 

★トタン張り 【塗装目安 7~8年】

外壁に使用されているトタンは、「プリント」といわれる木目調の塗装をされたものが多く、築30年以上の建物に多く使用されています。金属素材のため、防水性が抜群で耐久性にも優れているのが特徴です。現在は外壁に使用されることはほとんどないようです。

 こんな症状に注意!  チョーキングにより、水をはじかず吸収したボードが表面から乾いて反る現象がでたら注意!また、海の近くや、高温多湿な状況下で起きやすい現象の一つで白い斑点が外壁に表れるのが白サビです。これは、トタンの表面メッキに含まれる亜鉛が酸化して表面にでてきたものです。かなり美観が損なわれるので注意したいですね。定期的に水などで洗い流すと防止策になります。

 

★羽目板【塗装目安 10~15年】

木材は乾燥収縮等が起こり、割れが生じる可能性があるため、厚みのある材料を使用することが大切です。板の重ね部分が不十分だとつなぎ目から雨水が入り込むこともあり、外壁の変化を注視しながら、しっかりとしたメンテナンスが必要になります。

 こんな症状に注意! 屋外の木材は、紫外線と雨によりシルバーグレーに変色します。また木材は微生物のエサとなる成分で構成されるため、水分・温度・酸素の条件がそろえば、木材腐朽菌やカビなどが繁殖して生物汚染が生じるといった腐食もします。寒さや直射日光に強い担子菌が原因で乾湿の変化が激しい場所や寒暖差の大きい場所でもよく生育・繁殖します。

 

 

必ずプロに診断してもらいましょう!

「症状が出てきたので、時期なのかな」と思ったら、まずは当社へご相談ください!屋根・外壁・付帯部をしっかり時間をかけて診断します。ご一緒に確認させていただき、気になっている部分をお伝えください。特に屋根は目視では、届かないところだからこそ重要です。素材の劣化状況・割れなどを外装リフォームのプロ、三ツ星リフォームが点検させていただきます。

 

 

外壁は、完成当時の見た目や費用だけでなく、長い目で考える事が大切ですね。

しっかり厳選して、末永く快適な暮らしができる家を目指したいですね!

 

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